女性の道はイバラの道!?  【 日々雑感 】

2012-12-05

 女性が働く・・・という現実に長年向き合っておりますとね、矛盾を感じることも多ございますの。「矛盾」などと論理的なことではなく、「腹がたつ」と申し上げたほうが、より実感に近いかもしれませんわね。

 勤め人をしておりました頃、あれこれと心にも体にも辛い状況が続いて退職を考えましたの。その時、すでに2度退職し、3度目の職場でした。これ以上の再就職は難しそうでしたので、起業いたしました。
 年長の男性、親類の叔父たちからは「永久就職」を勧められましたわ。
 近年も、経営状況が思わしくないと先輩経営者(男性)にお話ししますと、またも!「永久就職」のお勧めをいただきますの。
 ご心配いただいて、申し訳なく思いますのよ。ただね、お気持ちはお気持ちとしてですよ・・

 「結婚」が安定を保障するもの・・・なんていう時代でございましょうか。仕事がうまくいかないときの逃げ場所が家庭だとしても、最初からそんなことで良いのでございましょうか。

 私の知人で、ご夫婦が別々の事業をなさっていたのが、離婚されましてね。別の知人は、夫の理解を得られずに起業を諦めたらしいですわ。どちらも「妻」が経営者になることの理解と協力を得られなかったわけね。

 そんなイザコザにはお構いなく、女性の社会進出を! ですとか ウーマノミクス ですとか、雄叫びばかりが賑やかなこと。こんな美辞麗句的なおっしゃり方は、男性の皆様でございましょ。ですから「雄叫び」。
 女性はもう随分と前から進出しようとしておりますし、経済を(お財布を)握ってまいりましたのよ。
 「女性の時代」などとオダテテも、見え透いておりますわ。
 社会全体のレベルが下がっているから、底辺の女性が浮かんで見えてきている・・・とはお思いになりませんかしら。

 女性がさまざまな働き方をしていることが無意識の域にまでならないと。殊にビジネスではね。
 結婚も仕事も「奇跡」の出会いだと思いますの。奇跡には、年齢も性別も人種もありませんでしょ。そんな奇跡を信じあうこと、出会えた奇跡を尊敬しあうこと。
 そういう社会の空気にならないと、どの道を選んでも女性にはイバラの道でしかないと思いますけれど、いかがかしら。:)             (記・池田恵津子)

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