7月例会『え~!どうしよう!?社員の半数が退職っ!!?~3度の試練が、本気の経営を考えるチャンスをくれた~』(14.07.04)  【 日々雑感 未分類 】

2014-08-05

いつも素敵な笑顔の大原佳子氏には社員の半数が辞めるという大変つらい試練を乗り越えた過去がありました。
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今から
26年前、ご主人が眼科医として大原眼科を開院され、その併設店として日進コンタクトを創業。その4年後にスタッフ9人のうち4人が辞めてしまうという経営難に直面します。事の発端は、社員旅行に参加する・しないという話だったのですが、大原氏が1人の優秀なスタッフばかりをひいきしているということになってしまい、スタッフたち全員が「もう辞めます」と帰って行ってしまいました。大原氏はこの日、「自分のせいでこんなことになってしまった。明日からどうしよう・・・」とご主人に謝ったと言います。しかしご主人は「来てくださった患者様には時間がかかりますが必ず診ますと言う貼紙を貼って頑張ろう」と言ってくれました。そして朝を迎えましたが、その日は5人のスタッフが出で来てくれ、何とか業務をこなすことができました。それまでは人数も少なかったため家族的な経営をしていましたが、これを機に組織的な経営を行っていかなければと思ったそうです。

その後眼科の移転に伴い、大型量販店と販売委託契約を3年の約束で結びますが、たった1年で契約の解消を迫られます。そこでメガネの自社販売に転換を図ります。経験者を2名雇い経営者としてやりだしましたが、メガネの知識のない大原氏と経験者の2人とケンカの日々が続きました。1人は他の社員に対するセクハラがひどく、もう1人は自分でお店を持ちたいと言いだし、結局2年ほどで2人とも辞めてしまいました。しかし、その間に3名ほどのスタッフが育ちます。経験者の2人には結果的には申し訳ないことをしてしまったなと思い、このことで自分にかかわる人には幸せになってほしいと思うきっかけとなりました。

3つめの試練は、たった1年で店舗を閉店しなければならかったことです。眼科の先生とのコミュニケーションがしっかりとれていない状態での開店となり、その後も遠方地だったため、先生との溝は深まるばかりでした。結果このままでは続けていくことができず、閉店に追い込まれました。2名いたスタッフは、1人は埼玉に戻ってきてもらい、1人はその眼科の先生が雇ってくれることになりましたが、店舗の改装にかかる費用などで金銭的にはかなり赤字となりました。お客様へのクレーム対応のこともあり、こんなことになってしまったのは社長である自分がすべて悪いと思い、何とかしなければとこの頃からセミナーに参加するようになります。
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いろいろなセミナーを受け学んだことは、まず1つに、人間には二大欲求(安楽の欲求と充実の欲求)があり、安楽の欲求(楽に生きていきたい・他者依存)だけでは、結局のところ信用が落ち不幸になりがちだが、充実の欲求(充実していきたい・自己依存)が満たされると信用が増し、幸福になるということでした。大原氏は、今までスタッフに安楽の欲求ばかりを擦り込んでいたなと気づきました。そしてプラス受信の三原則により物事を客観的・好意的・機会的にとらえ、プラスに考えることを学びました。大原氏は今では想像もつきませんが、以前はマイナス思考でした。しかし考えるのはいいことで、それはマイナスのことでもいいと思えるようになってから楽になりました。とにかくすべてのことに感謝して生活をしてみなさいとアドバイスを受け、どんなことにもありがとうと口に出すうちにプラス思考に変わっていきました。

そしてその中で経営者として最も変わるきっかけとなったのが、同友会への入会でした。まず、経営の基礎講座を受け、経営の屋台組を学びました。そして経営指針セミナーに参加し、理念・決算書・マーケティング・戦略・計画を学び、最後に経営指針を発表しました。自社に持ち帰り、経営のピラミッドを作成し、経営理念を掲げました。経営理念はもう3年も考えていますが、この先もずっと考えていかなければないと言います。スタッフ・お客様・会社・取引先の満足を追求する会社を目指して、大原氏の学びは続きます。

アート印刷(株) 加藤早苗 記

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