『社長の学校・実践セミナー』第三講を企画担当しました  【 日々雑感 】

2014-02-18

 埼玉同友会に入会間もない会員さん向けに実施される『社長の学校・実践セミナー』。数ある県の委員会・・何の委員会がどんな活動をしていて、どんな経営の勉強ができるのか?それをわかりやすく紹介するのが、このセミナーです。4回連続で開催され、その第三講は女性経営者クラブ・ファムが企画担当しました。
 女性経営者クラブ・ファムが、会員の皆様にお伝えできること・・それは、「経営者には男性も女性もない、だが、経営者としての発想のプロセスの違いが確かにある」これが、私たちファムが長年活動してきた中で、気づいたことです。この違いを認識することで、会社の多様な発展が可能になるものと確信しています。

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そこで、今回、保育業界で活躍されている㈱コマームの小松君江さんに、「女性経営者が考えるダイバーシティー(多様な働き方)とは?」というテーマでご報告いただきました。結婚、出産、子育て、介護・・と女性の人生は多様そのもの。よって、働き方も多様にならざるを得ません。子育て重視で少しだけ働きたい時期、子どもの教育資金稼ぎにバリバリ働きたい時期・・女性は我がままなのです(笑)。その我がままを逆手にとって、組織として成長してきたのが、㈱コマームです。

20数年前、3人で会社設立した当時は、単発(一日単位)で働きたい保育士さんの集団でした。そのうち・・「もう少し・・週3日くらい働きたいわ!」というニーズが出てきて、歯医者さんの院内保育(週のうち3日だけ託児預り)を請け負うようになり・・「いや、フルタイムで働いてもっと稼ぎたい!」という声に応えて保育園への保育士の派遣業を開始。さらに・・「土日だけ働きたい!」という人もいて、地域の児童館の保育運営に乗り出し・・と、気づいてみれば、社内にはいくつもの事業の柱が出来上がっていました。

一般的に、企業が拡大をしようとするとき、「次の新事業を何にするか?」を先に考え、その後に適材適所で人をつけませんか?ですが、小松社長は発想がまるで逆です。「この人の働きやすい環境を許す事業は何かしら?」から、組織が拡大していったのです。しかしながら、多様な働き方を許してくれる職場環境は、我がままな女性には魅力ですが、会社としてまとめるのは至難のワザ。サービスの質が落ちるようなことがあれば、会社の存亡に関わります。その危険水域から会社を守ってくれるのが、同友会で学んだ「経営指針」と言います。その指南書を手に、成長を続けています。

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「残業ゼロ、有給消化100%、売り上げ120%UP」が目標とか。これも、すごくわかりやすいですね。生活者目線で、わかりやすい。これが女性経営者の最大の特徴ではないでしょうか。男性の参加者にも、その発想のユニークさが届いたものと、確信しております。

 

(文責 座長 岡部千里)

 

 

 

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