3月例会『「泣き虫社長 奮闘記」~赤字から黒字へ・経営指針を羅針盤にして~』が開催されました 【 日々雑感 】
「いやぁ~、この数年は良く泣きました!4年前は悔し泣きばかり。でも今は、嬉し泣きや感動の涙です。」という言葉から始まった、女性経営者クラブ・ファムの3月例会は、「泣き虫社長奮闘記」というテーマでした。
お母様が創業され、家族一丸となり会社を成長させてきたのですが、2012年お母様からの思いもよらない事業継承を受け、当時専務をされていた弟さんが退職。その後8か月の間に主となる社員が次々と辞め、業績が悪化。残された社員のモチベーションも下がる一方で、毎日が苦痛でしかなく、お客様には笑顔で接するのが基本なのに、その笑顔でさえも腹立だしく感じてしまう程、一時は心が病んでしまっていたそうです。
そんな時、一人の社員に話があると呼び出され、「上等じゃない!」と戦闘態勢で話合いに向かったら、「横山さん、頑張ってるね。もっと肩の力を抜きなよ。」と、出鼻を挫かれました。一気に体の力が抜け、涙が溢れ出し、1日中止まらなかったそうです。その出来事が、横山氏の気づきと転機になったとの事でした。
そうなると、立ち止まってはいられない横山氏は、同友会の例会やセミナー等で、他の会社がやっている事をどんどん自社に持ち帰り、社員に伝え、一緒に考える事で深い関係を作る事ができたそうです。『会社や経営者が守ってくれて、大事にしてくれる。と感じている社員は辞めないし、頑張ってくれる。』と感じた横山氏は、「とりあえずやってみる」「人のせいにしない」という信念を貫き、赤字続きだった会社を見事黒字に逆転させました。
「周りの皆さんにも感謝しているし、辞めていった社員にも感謝しています。」という言葉が印象に残りました。
横山氏は講演で3回泣きました。でも、最後には『業界・日本・世界をも変えていく自信がある!』と最高の笑顔で宣言されていました。
(有)福祉ネットワークさくら代表取締役横山由紀子氏は、3人のお子さんの肝っ玉母さんで、77名の社員の泣き虫社長で、同友会の仲間からは「姐さん」と慕われている、「格好つけないところが、格好いい」魅力に溢れた女性でした。
株式会社 KMA 清水小百里